ヘアサイクルの成長期〜休止期
成長期になると、毛母細胞は毛乳頭から栄養を吸収して分裂が盛んになり、髪の毛が形成されて成長を始めます。
毛穴の奥にある毛母細胞が分裂を繰り返すことで、髪の毛が形成され伸びていき、それが毛穴から表皮に出ていきます。
そして、成長期が続く限り伸び続けるので、髪の毛はどんどん伸びていくのです。
成長期の髪の毛は、全体の約80%を占めています。この成長期が終わると退行期になり、毛母細胞は毛乳頭と分離するため、栄養の吸収もストップして分裂回数が減少していきます。
それと同時に毛根が縮小して、深い部分から頭皮の浅い部分へと移動を始めます。
ですので、退行期の髪の毛の中には、抜け始めるものも出てくるようになります。
この退行期が始まっている髪の毛は、全体の約1%となっています。そして、毛母細胞の働きが完全に止まると休止期になります。
休止期になる頃には、毛根も頭皮の表面に近い部分まで上がってきているので、自然と髪の毛が抜け落ちていきます。
ブラッシングの時に抜けたり、いつのまにか床や枕に落ちている髪の毛は、退行期や休止期の髪の毛になります。
髪の毛は、このようなヘアサイクルが繰り返されているので、1日に100本程度なら抜ける髪の毛があっても心配はいりません。